サンドボックス化
サンドボックス化は、ソフトウェア管理の方法の一つで、アプリケーションを重要なシステムリソースや他のプログラムから隔離します。これにより、マルウェアや有害なアプリケーションがシステムに悪影響を与えるのを防ぐ、追加のセキュリティ層が提供されます。
サンドボックス化を行わない場合、アプリケーションはコンピューター上のすべてのシステムリソースやユーザーデータに無制限にアクセスできる可能性があります。一方、サンドボックス化されたアプリは、自身の「サンドボックス」内にあるリソースにしかアクセスできません。アプリケーションのサンドボックスは、そのプログラムが必要とするリソースだけを含む、限られた記憶領域とメモリです。プログラムがサンドボックスの外部にあるリソースやファイルにアクセスする必要がある場合は、システムによって明示的に許可されなければなりません。
たとえば、サンドボックス化されたアプリをOS Xにインストールすると、そのアプリケーション用の特定のディレクトリが作成されます。アプリにはサンドボックス化されたディレクトリへの読み取りおよび書き込みの無制限のアクセス権が与えられますが、システムによって許可されない限り、コンピューターの記憶装置にある他のファイルを読み書きすることはできません。このアクセスは通常、「開く」または「保存」のダイアログボックスを使って許可されます。どちらの場合も、ユーザーによる直接の入力が必要です。
サンドボックス化されたアプリの制限
サンドボックス化によってユーザーのセキュリティは高まりますが、アプリケーションの機能が制限されることもあります。たとえば、コマンドがシステムレベルで実行されるため、サンドボックス化されたアプリではコマンドライン入力が許可されない場合があります。ユーティリティの中でも、バックアッププログラムやキーボードショートカット管理ソフトウェアなどには、正しく動作するために十分な権限が与えられないことがあります。このため、サンドボックス化できないプログラムもあります。
NOTE: OS Xは、2011年にリリースされたOS X Lion以降、サンドボックス化をサポートしています。Mac App Storeでは、2012年3月以降、アプリをサンドボックス化することが必須になっています。Windowsにはアプリのサンドボックス化が標準で用意されていませんが、一部のアプリ(Microsoft Officeのプログラムなど)はサンドボックス化されたモードで実行できます。また、Windowsには、アプリをサンドボックス内で実行して、システムや他のアプリケーションに影響を与えないようにするためのユーティリティがいくつかあります。
知識をテストする