オーバークロック
オーバークロックとは、プロセッサのクロック速度を初期設定より高くすることです。プロセッサの性能を向上させられますが、消費電力や発熱が増加し、システムが不安定になったり、物理的な損傷が発生したりする可能性があります。コンピューターをいろいろ試すのが好きなパワーユーザーは、ハードウェアから最大限の速度を引き出すために、CPU場合によっては(GPUやRAM)をオーバークロックすることがよくあります。
プロセッサをオーバークロックするには、ロックが解除された周波数倍率(クロック比とも呼ばれます)が必要です。製品番号の末尾が「K」のIntelプロセッサはロックが解除されており、AMDプロセッサのほとんども同様です。また、周波数倍率と電圧の設定を変更できるチップセットを搭載したマザーボードも必要です。これらの設定はBIOS/UEFIや、Windows向けに提供されているサードパーティ製ソフトウェアで変更できます。
オーバークロックでは、クロック速度の周波数倍率、電圧、発熱という3つの変数を管理します。最初の手順は、プロセッサの周波数倍率を調整することです。この倍率によって、マザーボードのベースクロック通常は100 (MHzに設定されています)を掛け合わせ、プロセッサの実効クロック速度を得ます。たとえば、3.5 GHzのプロセッサは周波数倍率35で動作を始めます。この倍率を36、37、38と調整していくことで、クロック速度を段階的に上げられます。やがてシステムが不安定になったり起動に失敗したりするため、その時点で周波数倍率を、安定して動作する最も高い設定まで戻します。
プロセッサに供給する電圧を上げると、さらに高いクロック速度に到達できます。ただし、電圧を上げるとプロセッサが発生させる熱も増えるため、コンピューターが過熱する前に熱を放散する必要があります。多くの場合、プロセッサに付属する標準のヒートシンクとファンよりも強力な冷却装置が必要です。オーバークロックを行う人の多くは、プロセッサの熱を管理するために、サードパーティ製のHSFにアップグレードするか、水冷システムを取り付けます。電圧を上げすぎるとプロセッサに恒久的な損傷が発生します(メーカー保証の対象外です)。そのため、オーバークロックを行う際は注意してください。
NOTE: 最新のプロセッサには、追加の電力が必要になるとクロック速度を自動的に上げ、必要がなくなるとデフォルトに戻す機能が搭載されていることがよくあります。この機能は、IntelプロセッサではTurbo Boost、AMDプロセッサではPrecision Boostと呼ばれ、追加の設定やリスクなしに、オーバークロックの利点の一部を自動的に提供します。
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