消磁
消磁とは、磁場を弱める処理です。CRTモニターの磁場をリセットしたり、磁気記憶装置上のデータを破壊したりするために使用できます。
CRTモニターは、ブラウン管(CRT)を通して電子を画面に向けて発射することで画像を表示します。電子ビームは、シャドーマスクと呼ばれる画面付近の板によって焦点を合わせられます。この板が周囲の物体や単に地球の磁場によって不均一に磁化されると、画面の色が変わることがあります。そのため、CRTモニターには、実行すると磁場をリセットする「Degauss」コマンドが搭載されていることがよくあります。モニター内部の磁気を完全になくすことはできないため、消磁処理では磁場の向きを整えたり、ランダム化したりします。これにより、画面全体で色が均一になります。
消磁は、磁気記憶装置上のデータを破壊するためにも使用されます。たとえば、ハードドライブやテープドライブが対象になります。ハードドライブ用の消磁装置には、ハードドライブを挿入できるチャンバーが備わっています。消磁装置を実行すると、容量性放電と呼ばれる処理によってドライブの磁場を弱め、ドライブ上のデータを読み取れなくします。データが消去されるまでにかかる時間であるサイクル時間は消磁装置によって異なりますが、通常は10秒から1分です。企業や政府機関は、記憶装置を再配備したり廃棄したりする前に、そこにあるデータを消去するために消磁装置を使用することがあります。
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